2ちゃんねる戦争私見まとめ ~偽2ちゃんねる騒動~

2ch.netと2ch.scの一連の騒動をまとめたブログです。初めていらした方へ 記事”2ちゃんねる戦争私見まとめ メモその2 新2ch騒動 偽2ch騒動”が各記事の紹介になっております。

2ちゃんねる戦争私見まとめ 箸休め 今回の騒動はプロレス(自作自演)か?

騒動が長期化するにつれてこの騒動はプロレスではないか?といううわさがささやかれるようになりました。

つまりひろゆき氏とJim氏による自作自演のやらせであるという説です。

 

話は分からなくもないです。

2ちゃんねる住人や私のような部外者はひろゆき氏とJim氏の起こした行動及びその発言を元にするしかありません。

また状況がこれだけ混とんとしてくると何を信じて何を疑っていいのか分からなくなってきます。

二人と周辺会社による壮大なプロレスなのではないか?そう疑うのも心情的には無理からぬ事であります。

 

では本当にプロレスである可能性はあるのか?

今回はその検討をしていきたいと思います。

 

ぶっちゃけ長い割に情報量は少ないのでいきなり▼まとめにとんで頂いても問題ありません。論拠が知りたい方や活字中毒の方は全文お読み下さい。

 

▼検討

この件について以下のようなレスがありました。

 

569 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] 投稿日:2014/04/21(月) 12:07:45.94 id:aZImQ9Tr0 

法人の設立合併解散なんかのコンサルをしてる士業の者だけど、ここまでの感想を書いてみる 

スレ飛ばし読みだから見当違いがあったらすまん 

 

まず、この一連がプロレスであるという可能性はかなり低いと思う、理由はTKテックに西村がいるから 

ユーザーとこれを知らない利害関係者にこれをプロレスだと思わせるなら、 

西村やその関係者が取締役にいるTK社を大口取引先に選ぶはずがない 

 

法務やってる感覚だと登記簿なんてもんは常に見られてると考えておくもんだし、 

登記簿が汚れている会社を選ぶなんてヘマを西村陣営がやらかすとは考えづらい 

あれだけ複雑な組織を運営してきたんだから組織に明るい人間とか士業のコンサルの入れ知恵が必ずあるだろうから 

 

あえて西村のいる会社を使ってユーザーを混乱させるという効果はあるのかもしれないが、 

利害関係者すべに一連のプロレスストーリーを周知できるはずもないから 

その信頼度への悪影響とユーザーの浪人の売上への悪影響などデメリットが多すぎる 

 

となると何故JIMがTK社を選んだのかというところだけど、 

これは早急に契約できる・浪人管理できる能力がある・日本の会社である、 

という条件を満たす会社を中尾か誰かに選ばせたらTK社を提案してきて、 

西村の垢がついてることを知ってて背に腹は代えられないという理由で短期契約したか 

中尾(か誰か)を信頼し切っていて丸投げしたかどっちかじゃないかな 

http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1398046195/569 引用

注 士業とは○○士と末尾に士のつく職業の総称。資格職であることがほとんどです。この方は法務関係の士業をやってらっしゃるようです。

注 中尾氏とは古くから2ちゃんねるの運営に携わってきたFOX氏のこと

注 この方は誤解してらっしゃいますが、TKテックは以前から契約していた会社です。新しく契約したのはXINC。ただし両社は非常に密接な関係にあると考えられます。

  ですが、XINCと読み替えてもXINCの取締役も古くから2chに携わってきた方なので、短期契約ないし誰かを信頼しきって丸投げしたというこの方の結論には影響ありません。

 

 

この考えは正しいと思います。

現に2ch.netの住民がTKテクノロジーの登記簿を取得し、ひろゆき氏が取締役にいることが判明しています。

またXINCについても住所がTKテクノロジーと同じであるということから両者は非常に近い関係にある会社だと考えられます。プロレスだとするならば2ch.net対.scという対立構造を描き出すにおいてこれは手抜かりと言えるでしょう。

 

また2ちゃんねる住人による調査はそこにとどまらず、芋づる式に周辺会社や有名人(麻生元総理の親族まで調査リストに入っています)にまで調査が及んでいます。

関係者がきっかけになった情報としてcode monkey氏の彼女やひろゆき氏の彼女の存在も明らかとなりました。

プロレスであった場合こういった第三者、あるいは今まで明らかになっていなかった関係者までプライベートを探られる危険性があります。特にひろゆき氏の彼女と言われる植木氏はひろゆき氏のマネーロンダリングに関わっているという疑いまでもたれており、その存在をさらすことはひろゆき氏自身にとって非常にリスクが高いです。

 

このように話はあらゆる方向に飛び火しています。ひろゆき氏もjim氏も長く匿名掲示板にかかわってきました。この、匿名掲示板の火がついたらあらゆる方面に飛び火するという特性を知らないはずがありません。

 

また、2つの2ちゃんねるが並立することは、2ch.scの設立運営コストが当然かかります。

その上、広告主などの一般的な会社を混乱させる点は見逃せません。特に上場企業であるホットリンクは、「いったいどちらの2ちゃんねるのデータ(単なるログではなくIP付きのログであるので)を受け取って解析しているのか、そもそもデータ受取は上手くいっているのか」という疑念を株主に与えてて株価に悪影響を及ぼすリスクがあります。

 

2ちゃんねる住人の反感を買うという事も忘れてはいけないでしょう。.netは.scによる物と見られる大規模な攻撃を受けて何度かサーバーダウンしており、利用者に実害が出ています。.sc側の住人にしてみればひろゆき氏を信じて.scについてきました。その両方の住人のヘイトは現在相手方に向いています。これがまるっきりウソでプロレスだとしたら行き場のない怒りは2ちゃんねるそのものへの不信と反感にと転化する可能性が高いです。利用者無くして掲示板は成り立ちません。多くの利用者の反感を買うこのようなプロレスは自爆行為だと言えます。

 

ここまではプロレスであった場合のデメリットを見てきました。

逆にプロレスであったとしてメリットは何でしょうか?

これについて、プロレス説を唱える人達は、注目を集めることによる情宣効果と、それにともなう浪人の売上げ増を上げています。確かにこれらは実際にメリットとしてあるでしょうがあまり大きなメリットとは言えません。

 

また、メリットデメリット度外視というケースを考えると、ひろゆき氏個人の性格を拡大解釈すると愉快犯として今回のことを画策したという説も考えられなくはないです。しかし本人はともかく周辺の人物がたんなるおもしろ半分でこの騒動を起こすことに賛同するとは思えません。

 

まとめに移ります。

 

▼まとめ

プロレスにしては周辺の対立構造が不自然。

プロレスをやると、周辺会社に金銭的被害が出るしイメージダウンになる。

特に、無駄に燃え上がった2ちゃんねる住人によって変な方面に飛び火する可能性がある(というかしている)

その割にとりたてて得するようなことが見あたらない。

したがってプロレスではない。

 

という結論になります。

なぜプロレス説が出てきたかについてですが、どちら側かの勢力の工作という可能性は無いでしょう。前述しましたが、騒動が長期化し情報は当事者達の発言を信じるしかないという状況の中で疑心暗鬼にとらわれ全てを疑い、やらせなのではないかと考える人が出るのはごくごく自然なことです。自然発生的な噂でしょう。

ですがこのように一つ一つ検討していくとプロレス説は荒が多く、やはりプロレスではないと結論づけられます。

 

ここまで言い切って本当にプロレスだったらどうしよう…

 

 

▼もしプロレスだったとしたら

プロレスだったとしたらこのブログもそれをむやみにあおっていたことになります。先に謝っておきます。ごめんなさい。

プロレスならば天王山はニコニコ超会議の行われる26,27日だと思われます。多くのニコニコ動画ユーザーが注目するイベントであり、ひろゆき氏が直接表にでる場でもあります。

この場で本人がプロレスであったと公開するのがもっとも効果的かつ劇的な演出であるでしょう。

 

2ちゃんねる戦争私見まとめ ひろゆき氏「2ch」商標出願が判明

 

ホットな話題をお届けいたします。

 

今日4月24日の特許庁の商標公開公報にて、西村博之氏が3月5日に「2ch」の商標登録出願をおこなっていたことが判明しました。

 

すでに登録は認可されているという情報も出回っていますがこれは誤りであり、現在は出願されたということを公開する公開商標公報に掲載された段階です。おそらく誤解された方は商標が認可された際に掲載される商標掲載公報と勘違いなさったものと思われます。

実際に登録審査が行われるのはこれからの段階です。

ではこの出願、はたして通るのでしょうか?

 

ひろゆき氏は以前にも「2ちゃんねる」というワードで商標登録出願を行っており却下されています。(ちなみに2chの出願に合わせて再度出願をしているようです)

下記画像

f:id:yajiuma2014:20140424174838j:plain

この時の拒絶理由条文は第4条第1項の第11~13号以外となっています。

拒絶理由条文リンク (一応載せましたが、今回の件とは関係なさそうな条文も多いです。見なくても話自体は理解できます)

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/12_4-1-1.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/13_4-1-2.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/14_4-1-4.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/15_4-1-6.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/16_4-1-7.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/17_4-1-8.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/18_4-1-9.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/19_4-1-10.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/23_4-1-14.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/24_4-1-15.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/25_4-1-16.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/26_4-1-17.pdf

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/27_4-1-18.pdf

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyou_kijun/28_4-1-19.pdf

拒絶理由条文のうち2ちゃんねるのケースに該当しそうなものをかいつまんで説明すると、一般的な用語は商標として使えない、他の人が使っている用語は商標として使えないということです。2ちゃんねるという単語は、確かに2ch.netを指しますが、「2」「ちゃんねる」という単語自体はごくごく一般的であり、またテレビのチャンネルを指したりもします。また、チャンネル2なんていう会社も存在します。さすがにこれでは「2ちゃんねる」が商標審査に通らないのも当然と言えます。

 

今回は、「2ch」とワードを変えてきています。これはワードをより特殊にすることで少しでも通る可能性を高める、日本語の「ちゃんねる」ではなく英語の「ch」とすることで(現在対立しているRacequeen社やNTTec社のある)海外にも通用するようにする、などの理由が考えられます。

ですが、一連の騒動の中でRacequeen社がドメイン2ch.netの所有者であると主張しています。他人の業務に関わる、類似する商標は取れません。以前より審査に通る見込みは厳しいと思われます。

 ではなぜそんな出願を出したのでしょうか?

今回の目的は単に商標を取ることだけではないように思います。

もちろんまぐれでも商標が取れれば有利な立場に立てるでしょう。ですが、取れなくてもこうして出願することによって「2ちゃんねる西村博之のものである」ということをアピールすることができます。

おそらくこの両方が目的なのではないでしょうか。

 

追記 こちらのサイトで本業の方が考察なさっています。分かりやすく正確です。興味のある方はのぞいてみてください。

栗原潔のIT弁理士日記

http://www.techvisor.jp/blog/archives/4737

2ちゃんねる戦争私見まとめ メモその3 ちまちまと追記

過去の記事には新情報が出た際などにちまちまと追記しています。追記は基本的に文字色を変えています。目安までに。

追記内容はわざわざお知らせするほどのこともない内容がほとんどですが、最初の記事の時系列紹介は、ここ数日の流れもまとめており内容が結構増えているので、最近の流れが良くわかんない!と言う方はご覧ください。(下記リンク)

http://yajiuma2014.hatenablog.com/entry/2014/04/15/175609

 

また文字サイズが大きくて見にくいと言うご指摘がありましたので、サイズなどをいじってみました。

 ついでに、はてなIDを持ってらっしゃる方でないとコメントできないようになっていた(設定の存在に気づいてませんでした。すみません)のを、誰でもコメント可能に変更しました。何かコメントのある方はどうぞお書き込みください。